「上流工程」という単語だけではツメが甘い。

 

エンジニア採用を成功に導くためのレポート。第一弾は、使い勝手のいい言葉「上流工程」について取り上げます。

 

IT会社の求人広告取材で、「当社は上流工程から手掛けています」というフレーズを(ほぼ)100%の割合でいただきます。上流工程とは、ハードウェアやソフトウェア、システムなどの開発・設計における初期段階のこと。上流工程を手掛けている企業は、SEやPL/PMなどへのキャリアアップの道が開く舞台。上を目指しているエンジニアにとって、行きたい企業のはずです。

 

でも、100件中99件のIT会社が「上流工程から手掛けています」とアピールされると、求職者の混乱は必至。上流工程のバーゲンセール状態になって、早い者勝ち・目立った者勝ちになってしまいます。人材は企業運営の原動力。腰を据えて取り組みたいものです。

 

そこで、まずは上流工程の真意を解明するために、【有限会社いちひ/代表取締役・横小路祥仁さん】にお聞きしました。

 

Q:上流工程を教えてください。

 

 

横小路さん『開発プロジェクトは、上流工程と下流工程に大きく分けられます。上流工程とは、「企画・要件定義・詳細設計(外部設計・内部設計)」といった仕様を決める工程。下流工程とは、「開発(製造)・テスト・運用」といった構築を進める工程です。

 

 

 

簡単に「上流工程」と一言で言っても、上記のようにいくつかの工程に分かれます。つまり、上流工程の中にも「上流・中流・下流」の表現が当てはまるような工程に分類されるのです。

 

 

 

 

プロジェクトには、まず発注者(メーカー)がいます。発注者と共に企画を立てる工程を「最上流工程」とも言います。例えば、アプリを作るとすれば「誰を対象としたどんなアプリで、プラットフォームはPCかスマートフォンか。スマートフォンであればiOSかAndroidか」など、全てをプランニングしていく立場です。

 

 

次の工程は要件定義。企画案に基づいて、システムに実装すべき機能を整理していきます。業務フローや業務シナリオ、データモデルなどを作成して、発注者との認識を合わせていきます。

 

 

さらに工程は進んで詳細設計へ。プログラミングに必要な仕様を明確に記載していきます。実際にどのような処理を行ってプログラムを動作させるのかを決めていく業務です。

 

 

この「詳細設計」までが上流工程と言われています。先に断っておくと、「下流工程より上流工程の方が立場的に上位」などの優劣はありません。言葉だけ捉えると上流が上位のように聞こえますが、あくまでも業務の流れを示す言葉であって、立場を表す物ではありません。

 

 

これを踏まえた上で改めて説明すると、上流工程の中にも“上から下へ”の業務の流れが存在します。つまり単純に言うと、担当業務が企画100%の会社は、もちろん「上流工程を手掛けている」と表現されます。担当業務が詳細設計100%の会社も「上流工程を手掛けている」と表現されます。上流工程の中身は違えど、同じ上流工程という枠組みの中にくくられるのです』

 

 

 

「上流工程を手掛けている」というフレーズは、企業にとって推しポイントの一つです。ただし、多くの企業が上流工程を手掛けていると言えるため、単純な上流工程推しだけでは他社との差別化ができない状況です。「真の上流工程」とも言うべきでしょうか、「どのような案件」を「上流工程のどのフェーズから担当している」かを明確に記載することで、明らかに他社より一歩踏み込んだ訴求となるでしょう。

 

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